第11回 全日本選抜剣道八段優勝大会

11th All Japan KENDO 8-DAN holder's Championship

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お知らせ

大会のみどころ―剣道進化の極み―

全国各地から厳選された八段剣士が、円熟した技能と理にかなった剣の極致を披露する。選手の年齢幅は51歳から65歳まで、平均年齢58.4歳。「生涯剣道」を謳うにふさわしく、いずれも風雪に堪えた高い境地の剣士ぞろい。

注目すべき対戦は、まず、最多出場11回で64歳の高橋と初出場で最年少51歳の石田。ご存じのとおり本大会は「明治村剣道大会」として、昭和52年から平成14年まで、博物館明治村内の無聲堂で行われていた八段戦を全剣連が継承し、平成15年に第1回大会を開催したものである。高橋は、今大会唯一の明治村大会出場経験者(平成10年〜平成14年、5回出場)、通算すれば連続16回出場となる。一方の石田は、第40回全日本選手権大会(平成4年)、第43回(同7年)の覇者であるほか世界大会など数々の実績を残す名選手。はたして、歳の差を超えた剣の深奥とは。

畠山 ― 亀井。両者は2年前の第9回大会で顔を合わせ、亀井が胴の一本勝をおさめる。雪辱なるか畠山。盛んに攻めかける畠山と静かな間づかいで先手をうかがう亀井、動と静のコントラストが生み出す掛合が見もの。

神崎 ― 香田。両者とも筑波大学出身、神崎は大阪体育大学、香田は筑波大学に残り、それぞれ教鞭をとる。後輩 ― 先輩、ほぼ30年の時空を超え晴れの舞台で再び剣を交える。

西川 ― 石塚。西川は第35回全日本選手権大会(昭和62年)に続き第37回(平成元年)、第42回(同6年)と三たびの優勝を飾る。一方の石塚は第33回大会(昭和60年)の覇者。両者の剣筋は広く知れわたる。さて、それからの精進のほどは。

谷 ― 二子石。昨年(第10回大会)は正攻法の戦いぶりで地道に勝ち上がり初優勝に輝いた谷と第4回大会優勝の二子石、双方真っ向から勝負に挑む。

東(一)― 石橋。第31回全日本選手権大会(昭和58年)を上段で制した東と第26回大会(同53年)優勝者の石橋。東(62歳)は本大会昨年第2位、石橋(61歳)は初陣となる。

修業の積み重ねにしたがい進化する剣道、その極みがここにあり。

剣窓編集小委員会委員 真砂 威

この記事は、月刊「剣窓」2013年4月号の記事を再掲載しています。
選手の氏名等は一部常用漢字に変更しております。

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