第61回 全日本都道府県対抗剣道優勝大会

61st All Japan Interprefecture KENDO Championship

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お知らせ

大会のみどころ

今年で61回目を迎える本大会、次世代の剣道界を背負って立つ若き高校・大学生剣士、また職種・年齢別に分けた幅広い各層の選手が一堂に会し、各県の威信を賭け日本一を競う。過去60回の開催では、長く続いた男子5人制から女子2名を加えた混成7人制の経緯を経て、平成21年から新しい選手編成となったが、昨年までの過去4年間を参考に勝ち上がりを予想してみたい。

第1ブロック は順当に勝ち上がれば3回戦で昨年優勝の東京都と熊本県が対戦する。熊本は昨年、1回戦で東京に敗れており是が非でもリベンジを果たしたい。また東京は大将に寬仁親王杯八段大会において優勝2回の恩田を据え磐石の布陣で臨む。好勝負は必至。下方では過去最多優勝の大阪府が愛知県を迎え撃つかたちとなるか。愛知としては序盤の高校生、大学生の活躍如何が明暗を分ける。大阪は全日本チャンピオンの木和田が中心となり十分優勝が狙える。

第2ブロック 上方は埼玉県と宮崎県の対決か。五将橋本、三将米屋、大将大澤と実力者を揃える埼玉、前陣がしぶとく食い下がる宮崎、果たして勝負の行方はいかに。下方は一昨年優勝、昨年3位の大分県、試合巧者が揃う兵庫県、実力者が居並ぶ神奈川県の三つ巴。そのなかでも前2回大会連続して優秀選手に選ばれた笠谷を今年も大将に据える大分が頭ひとつリードか。

第3ブロック は上位入賞の常連福岡県と世界大会経験者の松本を大将に置く香川県が順当に勝ち上がれば2回戦で顔を合わせる。福岡の次鋒竹ノ内は学生ながら全日本強化選手として存在感を示す。香川は竹ノ内の勢いを止め大将の松本まで勝負を持ち込めば勝機が見える。伏兵と目されるのは粒ぞろいの選手を配し手堅く上位進出を狙う鹿児島県と2年後の国体に力を注ぐ和歌山県、この勝者が旋風を巻き起こすことも。

第4ブロック は千葉県、長崎県、茨城県の3県が火花を散らす。千葉の小谷、長崎の浅井は何れも全日本強化選手を張る。この2選手がチームの要となり試合の流れを引き寄せることが、両チーム上位進出の鍵。一方茨城は過去4年間で2度の3位入賞。昨年もチームワークの良さと絶妙な試合運びが印象に残る。今年は先鋒、五将以外の選手は全て入れ替わり一新したが、得意の戦術で今年も上位進出を目指す。

「大阪春の陣」—— 過去60回の大会では数々の名勝負があり、名選手が生まれた。年齢に応じた剣の捌きと身のこなし、その奥深さを味わいつつ、熱き戦いを観戦したい。

強化委員会委員 石田 利也

この記事は、月刊「剣窓」2013年5月号の記事を再掲載しています。
選手の氏名等は一部常用漢字に変更しております。

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