第63回 全日本都道府県対抗剣道優勝大会

63rd All Japan Interprefecture KENDO Championship

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お知らせ

大会のみどころ―連覇に燃える熊本 はたして総力戦を制するのは―

各都道府県剣連から年齢・職業別の代表者によって戦われる本大会は、平成21年の第57回大会から、従来の男女混合であった女子2名枠を解消し、男子のみの7人制に再組織した。選手の枠組みは、先鋒(高校生)・次鋒(大学生)・五将(18歳以上35歳未満)・中堅(教職員)・三将(警察職員)・副将(35歳以上)・大将(50歳以上教士七段以上)である。

昨年は、3連覇がかかった東京を準決勝で破った熊本が、決勝で常勝福岡を接戦の末に下し、みごと25年ぶり5度目の優勝に輝いた。

その熊本は、優勝メンバーを総て入れ替え、新進のチームで第1シードを張る。第1ブロックは、千葉と埼玉の関東勢を有力とするが、新鋭の大将髙橋を核に五将久保、三将松井と伸び盛りの選手を配した京都に目が注がれる。

第2ブロックは、昨年三位に泣いた東京は中堅天野のみが留まり、先鋒新名から大将の笹川まで隙のない布陣で捲土重来を期す。しかし、その道のりは険しく2回戦には大分―山口の勝者、さらに兵庫など強豪が待ち構えている。

また同ブロック1回戦では、このところコンスタントに強さを発揮している茨城と本年の国体開催に向け強化に余念のない和歌山の対戦が興味深い。この勝者が長崎と対するが、長崎も次鋒林田、五将相田、三将藤山と若手の強者をそろえ久方ぶりの上位進出にかける。

第3ブロックは、一昨年8強、昨年三位と上り調子の静岡が本年も最有力。大将に小山を擁すほか次鋒平井、中堅菊池、副将松井が昨年に引き続き健在。対抗とするは大将佐賀を看板とする北海道と、先鋒伊藤から大将有馬まで粒を揃えた神奈川か。

また、しばらく鳴りをひそめる古豪鹿児島の復活、そして大将松本を主軸とする香川の躍進に期待したい。

第4ブロックは、本大会が再組織された第57回大会から昨年の第62回大会まで、優勝こそ手中にせぬものの6大会中5回にわたり三位内入賞を果たす福岡が今年も第一候補といえよう。

また第57回大会に優勝して以来、最前線から遠のいている地元大阪は、昨年敢闘賞に輝いた村上、実業団選手として名を馳せる髙、それに三将大城戸、大将吉田で体勢を整え巻き返しを図る。

さらに、昨年は3回戦で熊本に代表者戦まで持ち込み、事実上の決勝戦を演じた愛媛は、次鋒村上、五将白石、中堅菅それに大将の濱田が留まり、新たに三浦が加わって再び挑む。

昨年8強に進んだ宮崎は、中堅佐伯、三将鈴木、副将有岡が残り、大将には新進の谷川を据えて臨む。

はては都道府県あげての総力戦、制するのはいずれか。

剣窓編集委員 真砂 威

この記事は、月刊「剣窓」2015年5月号の記事を再掲載しています。
選手の氏名等は一部常用漢字に変更している場合があります。

前年度 第62回大会優勝 熊本県チーム上記写真:前年度 第62回大会優勝 熊本県チーム

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