第64回 全日本都道府県対抗剣道優勝大会

64th All Japan Interprefecture KENDO Championship

  • トップ
  • お知らせ
  • 組合せ
  • ギャラリー
  • 試合結果

お知らせ

大会のみどころ―和歌山の優勝再現あるか―

各都道府県剣連から年齢・職業別の代表者によって戦われる本大会は、平成21年の第57回大会から、従来の男女混合であった女子2名枠を解消し、男子のみの7人制に再編した。選手の枠組みは、先鋒(高校生)・次鋒(大学生)・五将(18歳以上35歳未満)・中堅(教職員)・三将(警察職員)・副将(35歳以上)・大将(50歳以上教士七段以上)である。

昨年は、連覇にかける熊本を4回戦で京都が下し、その京都を今まで入賞経験のなかった和歌山がこれを見事に降ろし決勝戦に進出、片やこれまた伏兵的な存在であった佐賀が、6年ぶりの優勝にかける地元大阪を大将戦にもつれ込む接戦で制し決勝戦におどり出た。だれもが予想だにしなかった和歌山―佐賀の決勝対決となるが、この年国体開催地として奮い立つ和歌山が勢いに乗り大差で佐賀をおさえ初優勝に輝いた。

本年はその和歌山が第1シードに掲げられるが、第1ブロックには香川・東京・大分といった強豪が肩を並べる。まず初戦の和歌山―香川が見ものであるが、和歌山は昨年のメンバーのうち吉田・藤岡・笠原・宮戸の4人が残り昨年優勝の再現をめざす。一方香川は、大将に松本(政)を擁し葛西・松本(和)など強者を配して臨む。また東京は、男子7人制に再編されてから7大会(平成21~27年)のうち3度の優勝を果たしており、今年は新たな大将に植原を据え畠中・神崎で締め3年ぶりの優勝に照準を合わせる。大分は5年前の59回大会に優勝して以来優勝戦線から遠ざかっているが、昨年大将の三浦が監督に上がり新たに古手川を大将に置き姫野・山部が昨年から引き継ぎ再起をはかる。

第2ブロックは、京都と福岡が優位。京都は、大将の髙橋を核に山下・社頭の3名が居残り更なる上位をめざす。福岡は、昨年こそ3回戦敗退を喫したが、再編後の7大会において優勝こそないものの2位が4回、3位1回という好成績を上げている。そのほか第16回世界剣道選手権大会(16WKC)団体で日本優勝に大きく貢献した安藤それに栄花英幸の二枚看板を掲げる北海道、大将の橋本以下、上浦・尾池・宮ノ内と粒揃いの岡山が有力と見る。

第3ブロックの筆頭格はやはり大阪、大将には50歳となった石田が満を持して登場、また昨年に引き続き村上・大城戸が名を連ねる。その大阪の進出を阻むのは中倉・佐伯がいる宮崎、倉成が率いる愛知、または軽米・山本・林らが威勢を見せる千葉か。

第4ブロックは今大会一番の混戦区。過去の実績から見れば熊本・佐賀・兵庫・静岡・埼玉・神奈川の順に上げられる。熊本は16WKC団体で活躍した山田、同個人3位で昨年の全日本選手権者の西村を抱え再度の優勝をにらむ。佐賀は久田松、西村、田中と昨年2位のメンバーが残り、三将を笹川裕貴から弟の哲平に入れ替え挑む。兵庫は小笹を軸に団結力のよさで、静岡は小山・内田、埼玉は金田・橋本を要に、また神奈川には16WKC団体で活躍した勝見、そして警察選手から転じ現在教員として活躍する朝比奈がおり群雄割拠の様相を呈している。

剣窓編集委員 真砂 威

この記事は、月刊「剣窓」2016年5月号の記事を再掲載しています。
選手の氏名等は一部常用漢字に変更している場合があります。

前年度 第63回大会優勝 和歌山県(初優勝)

上記写真:前年度 第63回大会優勝 和歌山県(初優勝)

ページトップへ

  • 全日本剣道連盟公式Facebookページ
  • 全日本剣道連盟公式Twitterページ
  • 全日本剣道連盟公式Youtubeチャンネル