第66回 全日本都道府県対抗剣道優勝大会

66th All Japan Interprefecture KENDO Championship

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大会のみどころ―東京、3度目の連覇なるか―

昨年は、東京と大阪がそれぞれ順当に勝ち進み東西両雄の決勝対決となる。結果、勝数1―1(本数3―2)の僅差で東京が競り勝ち4年ぶり13度目の優勝を飾った。

本年は、まず東京を抱える第1ブロックが一番の激戦区。中でも、いきなりの東京―和歌山が興味深い。東京は昨年のチームから畠中だけが再度出場となるが、新たに大将の年齢資格に達し満を持して臨む岡本、この両者が連覇への鍵を握る。

一方和歌山は、優勝時の3年前から立て続けに殿(しんがり)を務める宮戸が、吉田・藤岡・山本ら連続出場組を束ね、一矢報わんと陣を張る。

次の静岡―大分もかなりの激戦が予想される。山名―竹下が雌雄の明暗を分かつと察せられるが、竹内―三股まで繋がれば見応えはいや増す。そしてこの勝者には北海道が手ぐすねを引いて待つ。山田・安藤の強者に加え、あの〝ただ一撃にかける〟第12回世界大会(英国・グラスゴー)の栄花が初々しく大将デビュー。

ブロック下では、神奈川―宮崎も混戦模様、松尾―染矢、宮本―松崎が勝負所。

第2ブロックは、昨年3位の愛知が配されている。宮地・木谷・曽根・中村の後ろ4ポジションとも同じ布陣で臨む。またノーマークながら敢えて本年国体開催の福井に目を注ぎたい。この所、富田・林田・金子・畑・小辻の五将から大将まで、ほぼ定着して起用。この少数を以て精鋭へ鍛え上げるチームづくりは、3年前、国体開催の和歌山が優勝を奪取した第63回大会を彷彿させる。

その他1回戦の好取組は京都―鹿児島を挙げたい。昨年の京都は東京に敗れ8強に留まったものの、この所安定した実力ぶりを見せている。今年は、西川が留まる他すべて新しい陣容で挑む。一方かつては剣道王国といわれた鹿児島だが、その名残も絶えて久しい。今年は、先鋒から大将まで新進のメンバーで挑み、捲土重来を期す。

また、広島―長崎は緊迫戦が予想される。嶌村―宮崎、山本―北浦、奥森―梅田で演じられる丁々発止のやりとりに興味が注がれる。

第3ブロックは、昨年3位の兵庫が右上に位置する。大将秋山を除く全選手が入れ替わり更なる上位を狙う。その行く手を阻むのは山口か。勝負師稲田が率い森崎・柴田(雄)、柴田(駿)の陣立ては手堅い。また、強豪熊本は今年も健在とみる。重黒木・村冨それに全日本選手権者西村が置かれるなど粒揃い。

その中程には愛媛―千葉が鎬を削る。大将染谷―山﨑の両八段の戦いに注目したい。さらにはその勝者を待ち受ける様に実力者、福岡が鎮座する。猛者百田・西村・國友の20代組を蓮尾が纏め上げ一丸で当たる。

第4ブロックは、一昨年優勝の埼玉と昨年2位の大阪が睨(にら)み合う。昨年の埼玉は、前年に続く連覇を意識してか、1回戦富山にまさかの苦杯を喫した。本年はその反省に立ち、三将平野を残す他、総入れ替えで本大会に挑む。中程の滋賀―佐賀がこのブロックに彩りを加える。三雲―永山、對馬―櫻木がいかに戦い渡邉―古賀に繋げるか。

一方大阪も昨年の大将江藤が監督に退いたのを始め、大城戸を残す他全選手を入れ替える。片や中堅には村上が復帰、また大将に平野を起用し心機一転で臨む。その行く手を三重―茨城の勝者が遮る。竹内―中根、伊藤―鈴木、井上―山下の要所(かなめどころ)がいかなる働きをするか。等々、観戦の興味は尽きない。

剣窓編集委員 真砂 威

この記事は、月刊「剣窓」2018年5月号の記事をホームページ用に再編集して掲載しています。
選手の氏名等は一部常用漢字に変更している場合があります。

前年度 第65回大会優勝 埼玉県

上記写真:前年度 第65回大会優勝 東京都(4大会ぶり13回目)

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