腰痛の予防・治療―どうしたら予防できるか?―

Question

長く剣道を続けたいと思っています。腰痛の対処および予防法を教えてください。(45歳女性)

Answer

腰痛の治療:急性期

まず、腰痛時の治療ですが、急性期(急に発症し痛みが強いとき)の場合、安静が第一で、剣道に限らず運動は控え、日常生活でも痛みが強くなる動作を避け、楽な姿勢で休んでください。早めに整形外科を受診し、診断を受け治療を開始してください。消炎鎮痛剤などの内服薬や湿布、軟膏などの外用薬使用、腰椎バンド(コルセット)を適宜、着用します。コルセットは痛みが取れたら徐々に外してください。楽だからとずっと使用していると、腰回りの筋力低下の原因ともなり、腰痛を発症しやすくなる場合もあります。

ぎっくり腰の場合、受傷後すぐのマッサージで痛みが悪化することもあるので、自己判断は避けてください。

腰痛の治療:慢性期

慢性化した腰痛(急性期にきちんと治療しなかったために、ずるずる症状が続いたり、いつから何がきっかけで痛くなったかわからないが鈍い腰痛がある場合)。

予防法

予防法としては、腹筋背筋のストレッチ、筋力トレーニング等を行います。稽古の前には温め、稽古の後はアイシングをするなどの対処も効果があります。

腰痛の予防・治療_図1

腰痛の予防・治療_図2

腰痛の予防・治療_図3

腰痛の予防・治療_図4

秋山 知子(渕野辺総合病院整形外科)

剣道医学Q&A(2014/12発行)」より抜粋

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