注目:うっかりドーピングを防ぐために

以下は、ドーピング検査がある大会に出場する可能性のある選手の皆さんに対してのアドバイス、注意です。
 禁止物質が入っているのを知らずに薬やサプリメントをとり、ドーピング違反に問われることがあります。これが「うっかりドーピング」です。この場合でも選手には通常、資格停止や記録抹消などの重い処分が下されますので、くれぐれもご注意ください。
 まず、薬、ドリンク、サプリメント、食べ物など、口に入るものには、禁止物質が入っている可能性があることを理解してください。これらのものの服用・摂取は、すべて選手本人の責任です。

特に薬については、治療のために医師から薬の処方を受ける場合、あるいは薬局で薬を購入する場合、以下のことにご注意ください。

医師から薬の処方を受けるとき

自分がドーピング検査を受ける可能性があることを医師に伝え、禁止物質を含まない薬を処方して貰う必要があります。その際の参考となるものにJADAの「アンチ・ドーピング使用可能薬リスト2018」があります(http://www.japan-sports.or.jp/Portals/0/data/supoken/doc/2018antidoping.pdf)。ドーピング検査を受ける可能性のある選手は、このリストを常に携行してください。また、処方して貰った薬は必ず印刷して貰ってその記録を残し、保管しておきましょう。万が一ドーピング違反に問われた時に役立ちます。

自分で薬を買うとき

アンチ・ドーピング知識を持つスポーツファーマシストが居る薬局で薬を買うのが安全です。このような薬局はJADAのホームページから検索出来ます(http://www3.playtruejapan.org/sports-pharmacist/search.php)。この時にも、買った薬は必ず印刷して貰い、記録を残し、保管しておきましょう。

使う薬に禁止物質が入っていないか調べたいとき

次のようにいくつかの方法があります。

  1. 薬剤師会ドーピング防止ホットラインに電話をして問い合わせる。
    日本薬剤師会による電話で問合せ可能なシステムです。各地域の問い合わせ先はJADAのホームページから検索できます(http://www.playtruejapan.org/medicine/hotline/)。
  2. スポーツファーマシストに問い合わせする。
    上に述べたスポーツファーマシストが居る薬局へ行き、調べて貰う。
  3. Global DROというサイトで検索する。
    Global DROというのは、自分で薬の名前を入れて使用可能かを調べるサイトです。WADAの禁止表に基づいた最新情報が掲載されています。次のURL(https://www.globaldro.com/JP/search)、あるいはJADAのホームページからもアクセスできます。
  4. 薬剤師のためのドーピング防止ガイドブックで調べる。
    医師により処方される薬、薬局で買える薬が市販薬名で掲載されています。PDF版が日本薬剤師協会のホームページからダウンロードできます(http://www.nichiyaku.or.jp/assets/uploads/activities/guidebook_web2018.pdf)。毎年更新されているので、必ず最新版を見てください。

サプリメントについて調べたいとき

JADAのサイトに使用可能なサプリメントの一覧が掲載されています(http://www.playtruejapan.org/qualified/)。ここに掲載されているもの以外を摂取する場合は自己責任となります。

最後に

選手が、万が一ドーピング違反に問われた時には、その証明責任は選手にあります。従って、薬の処方を受けた時、薬を購入した時には、その記録を印刷したもので残し、保管しておきましょう。また、スポーツファーマシストに問い合わせた場合、メール履歴などを残しておくと、あとで役立ちます。
 繰り返しますが、薬、ドリンク、サプリメント、食べ物の摂取・服用は、すべて選手本人の責任です。他人任せにせずに、自分で正しい知識を得るようにしましょう。

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